2005-08-01から1ヶ月間の記事一覧
兄:絵コンテは須永司。ジョーの館から漂う昏さと空疎には雰囲気があった。度々登場する犬とその視線も上手い。復讐の意味を問われ腑抜けかかったヴァンが反転する瞬間の描写は結構セーブされていたようにも見えたけど、今話の気分からは適当か。
兄:クルージェもキスへの道程を順当に辿る。彼女の側はいいんだけど、結婚後も貞操を守り続けた嬉子さんと、それに耐えかね別居→浮気の保、この夫婦の軋轢が腑に落ちない。ラストは管理者サイドとパートナーとなる男性、まとめて世代交代で最適解が発見され…
兄:時節柄前作25話を引いて終戦記念日とも絡めた話。ひかりの抱く漠然とした不安が、彼女の与り知らない背景を持つさなえおばあちゃまの重みある言葉で解消される。説得力の有無よりもおばあちゃんの含蓄と野沢雅子さんの演技に委ねた結果、押し付けがまし…
兄:絵コンテ木村真一郎。眞子の服の中にカメラを置いたような、胸の谷間を下から見上げるカットはなかなかお目にかかれない。お話は2年間の空白に事寄せた、すれ違いのためのすれ違いという展開なので乗り切れない。音夢の髪を纏めたゴムを養護教諭が取る仕…
兄:カガリの失策を突く形でミーア乱入。それに応じてラクス遂に衆目の前へ。恐らくミーアはデュランダル議長の人を駒と見立てる思想のダークサイドとも意図されているんだろうから、このアイドル対決と教化合戦は楽しみ。尻尾切りとして見限られてしまうの…
兄:前回あれだけ煽ったぺと子は開始数分で復活。泣き展開ですべてをうやむやに丸く収めることなく安堵した。しかしそれに続くやけに達観したようなシンゴの介入。ちょちょ丸以外は前回からの使い回しであったけど、やっぱり「にょみっ」は良いね。
兄:一つ一つの収支に現実味があるかどうは別として、なかなか気の利いた演出。構成のヤマとリンクするように、神泉の葬儀費用と水天宮が掌握した天王洲グループの桁外れの資産で落とすところなんかは一捻り。健気な5歳児幼女のカットには力が入っていたよう…
兄:艦長室に入る前に襟を正し一呼吸置いて副長としての気構えを示すジョゼ、「Keel」の綴りが見て取れるキールの指の軌跡など、細かなアニメートが良い。他意なく洗濯物で白旗を揚げたりと、艦の中で生活を見つけるイスラ。一方、ヒロインと対比させる主人…
兄:人形劇を用いて異化効果、という線では感動のラストまで上手く持っていってるのかな。しかしこういうアニメの中で視聴者との間に更なる距離感を演出、という狙いとすると深い。そういえばまだ明かされていなかったミスター・ポピットの正体など、終盤へ…
兄:このまま部内三角関係を維持したら嫌な方向に流れかねないし、ゆりえを今回限りで退部させてしまうのも以降の幅を考えたら正解なんだろう。ゆりえ=神様であるのが重要なポイントになるような話でもないけれど、普段それ程懇意な間柄でもないであろう、…
兄:困難を越えての結婚を夢見る2人に対して、知らずのうちに思い入れてしまうヴァン。と、いう話でもないか。ヴァンの災厄が段階的に膨らんでいくのかと思いきや、ヨロイも不要なところで終い。ラストは仇敵とのニアミス、もしや話中でモブに紛れていたので…
兄:ストーリーを引き立てる演出ではなく、この演出のために用意されたシナリオだ。終盤のポイントになるであろうアリシア兄妹の出自とも絡めていた点で前後の橋渡しにはなっていたけど。作画的には、異世界パートでうつのみや理の個性を存分に堪能。自ら美…
兄:ニルヴァーシュを女友達と喩えるヒルダの感覚、そう喩えさせるシナリオの上の意図が面白かった。ゲッコーステイト男性陣、女性陣の感覚の差がさり気なく組み込まれてもいた。
妹:高校でもマドンナはってる友華先輩。マドンナを維持するパワーの源はなぎさの元気な姿、か。みんなの憧れの立場をやめるんじゃなくて、時々ガス抜きして続けていく。そんな友華先輩にはなぎさが一生必要か。なんとも迫力のない頂上決戦でした。 兄:友華…
兄:メインヒロイン戦線復帰。これまでのお話で不在のみが強調されて近況の一切は伏されていたため、ちょっと拍子抜け。大きなサプライズとする気も無かったのかな。そもそも美晴のみに明かされる帰郷の予定も作劇優先の都合が見え透いてしまっているようで…
兄:戦闘シーンは格好良い。ただ、アカツキのボディカラーを再現する凝った彩色がかえって画面を煩くしている感もあるかな、と。アスランを奮起させるラクスの言葉は例によって抽象的。若い視聴者が*1掛けて欲しい言葉のリアリティが保持されているんだろう…
兄:お家騒動の噂が町に広まったことの影響度がわかり辛かった。友里先生が退職届を用意しているのは昨日今日のことでもない気はする。とにかくちょちょ丸の一人相撲で巻き添えを食ってしまう皆という印象が強すぎた。で、ミにょコンは関係者を一所に集める…
兄:自分のハートは明け渡すことなく、ゲットするのは相手のハート、という規定が久々に登場。ピエールの設定ではテニス部部長も兼任しているようだけど、勝負はフェンシングで。小学生女子と中学生男子の差、ショコラの痛ましい姿は強調されたか。特訓中の…
兄:医療関連への無思慮を吹き飛ばすほどのパワーがコメディ側で成立していれば。ゆるさを基調としたエピソード内で、シリアス方向に振って物々しい表情で人命を扱うアンバランスから来る笑いにするには演出が弱かった。作品のテーマとも関連するのだろうけ…
兄:神様病に臥す、このシチュエーションをどう転がしていくのかと思ったが、あくまでゆりえの学生生活に沿ったもの。後半、幽体離脱の件でほんの少しスペクタクルに振れるも、まあ御守のせいなのだろう、と悠然たる受け止め方がこの作品の気分そのままで良…
兄:ヴァンと対置されたライバルキャラ、レイとの初対決。シリーズとして重要な回というのもあろうが、今回の舞台ツイン・バレーの寓意を含んだ設定も面白く、1話完結旅ものフォーマット以上に肉付けしていけそうなエピソード。コンスタントにこの水準を保…
兄:それなりのレベルで互いを模倣するに至ったエレメント3人の意識を啓発する為の超理論はともかく、前半の寸劇が楽しかった。キャラの素と演技とが混然となって本人にもコントロールし切れなくなる迷走、目的の見失いっぷりなどコントとして可笑しい。 妹…
兄:吉田松陰所縁の地を舞台にとった地の利を活かし地域振興ネタ。箱庭ファンタジーに史実を絡めるミスマッチが面白みを出していた。クルージェは自らの魔法で大人に変身、外面の差は易々と乗り越えてしまう。境界線の設定がよりはっきりしてきた。
兄:小中千昭脚本。キャラクターそれぞれが軽い神経症的不安定を醸し出し各演出でもそれをフォロー。レントンの自意識過剰気味な振る舞いとその視点から見るエウレカの不機嫌さが辛かった。悪夢の入り口をどの瞬間と捉えるか、最深部をどことするかで印象が…