2006-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『よみがえる空』8.少年の旅路(前編)

兄:前回の救難活動と比較すると映像的迫力ではスケールダウンか。第5エピソードでは一宏が青年ではなく大人として描かれ、災害に巻き込まれる形となった高校生・悟を精神的な面でも救出することと彼の成長に主眼を置くのであれば、ぎりぎり一般人レベルでも…

『交響詩篇エウレカセブン』44.イッツ・オール・イン・ザ・マインド

兄:前回難渋していた岸壁登りはいつの間にかクリアしていたらしい。とは言っても、相変わらず険悪な空気のレントンとエウレカ。ゲッコーステイトを離れ単独行動している分か、3人の子供達の中で役割分担がなされてきた。 一方、ドミニクサイドでもユルゲン…

『ふたりはプリキュア Splash Star』4.うっそー!?春の景色とセミの声

兄:舞の美術部入部。前作と異なる要素、転校生である舞のポジションを意識させられる話。開始間も無い話数で舞の躊躇を咲が後押ししたり、内向的な舞のパーソナリティーを咲が肯定したりするのを見ると、視聴者目線を受け持つバランスが少し変化しているの…

『BLOOD+』20.シュヴァリエ

兄:姉さんじゃなくてネイサンなのね。それはともかく、シュヴァリエのうち4人が顔を合わせるシーンでは思わせ振りな会話は勿論、舞台美術や小道具、凝った構図で飽きさせぬよう工夫していた。

『地獄少女』20.地獄少女 対 地獄少年

兄:どこまで真剣なのかわからない、設定との整合性、作品の根幹にある“地獄”概念との矛盾なんかは取り敢えず置いとかれ、はぐらかされてしまったような。軽さとシュールさを伴う展開と大畑清隆コンテとの相性はかなりよかった。

『ノエイン もうひとりの君へ』19.オモイデ

兄:亡くなったおばあちゃん、東京に住んでいた頃の友人。記憶と存在にまつわるハルカのエピソードを消化して、作品内SF理論から日常感覚への落とし込み。こうしたバランス取りは本当に上手い。

『Fate/stay night』8.不協の旋律

兄:「どこのラブコメだ」ってラブコメなのだよなあ、やっぱり。士郎が現在保留している違和感とか、わざわざ台詞にする方が余程違和感があると思うのだが。 連続する同居イベント、やけに信頼を置かれている結界の存在など、各人の冬木市内座標とか地理的条…

『BLACK CAT』18.疾走の猫

兄:絵コンテ今石洋之、制作協力GAINAXの回。OPに今石さんが参加されていることから是非本編でも、とは思ってましたが。アニメ版の演出の方向性にもマッチしてる。 特にイヴVSリオンのバトルではメリハリ効かせた作画を堪能。リオンの必殺技を具現化したよう…

『舞-乙HiME』20.ニーナと呼ばないで

兄:「よいではないか」って。シリアスとコメディがシームレス。妙な共存をしていて面白い。敢えて観客に入れ込ませない作りは、物語の決着に大きく関わっていそうで、すごく気になるんだよなあ。

『IGPX』18.パズル・リングス

兄:アンドレの年輪を感じさせる描写がなかなか巧み。と同時に“ロケット・ジョージ→アンドレ”の年波表現も面白く、お腹周りの肉付きや額の微妙な後退等、改めて秀逸なキャラデザだったのだとストーリー展開からのアプローチで気付かされる仕掛け。 妹:ヴェ…

『かしまし〜ガール・ミーツ・ガール〜』7.みんなで海へ

兄:明日太の思春期らしさ全開の話。異性への興味と性欲と友情と恋愛の渾然具合は突っ込んでいくと面白い要素になり得るんだろう。ボーイズラブの変種…、はさすがに無理があるか。はずむの無垢さと罪の無さに頼ったオチの付け方はやっぱり便利。

『ガンパレード・オーケストラ』19.恋する惑星

兄:プールで人型戦車の錆を落とす第8警護師団。今のところ道化扱いの軍人気質な永野。日常がユーモラスに描かれるにつれ、安閑、笑いの要素が有事の現実に切り替わる瞬間への期待が否が応にも高まるな。

『クラスターエッジ』20.さまよえる人造兵

兄:「人間はお茶を飲むときに小指を立てる習性がある」というクロム団の人間理解を覆してしまうフォンが可笑しかった。 顔を赤らめて毛布に包まるフォンには、あーようやくキャラ配置内の責務を果たすことが出来てよかった、と温かい気持ちに。

『よみがえる空』7.Bright Side of Life(後編)

兄:ひょっこりひょうたん島のテーマソング*1に表象させる狙いがきれいに決まる。前編冒頭と後編ラストに持ってくるのも構成の妙。 不謹慎かもしれないが、芹沢一尉の死後硬直は芸術的すぎる。 *1:歌詞:http://www.mahoroba.ne.jp/~gonbe007/hog/shouka/hyo…

『交響詩篇エウレカセブン』43.ザ・サンシャイン・アンダーグラウンド

兄:今回は不安感や違和感を煽る演出が効いていた。レントンとエウレカ、ドミニクとアネモネの関係が試され揺さぶられ動かされ、帰趨が楽しみ。 偉人伝「アドロック・サーストン」の編者が“ユウイッチ・ノムランスキー”って、こういうおふざけ好きですねえ。

『BLOOD+』19.折れたココロ

兄:これまで度々、くどいとも言える位に戦いへと向かう小夜の決意表明に触れてきたが、今回大きく揺さぶり。残されたメモがエピソードを締めくくるに相応しく、小夜の心境を端的に表していて印象的。

『ノエイン もうひとりの君へ』18.ワルイユメ

兄:写真、8ミリ、携帯電話のデジカメ機能など過去を画像、映像として記録するツールがそれぞれ効果的に使われて面白い。 あとWEBアニメスタイルのインタビュー記事、赤根監督に訊く「メイキング・オブ・ノエイン」第1回、第2回、第3回を今更ながら。3DCG化…

『Fate/stay night』7.蠢動

兄:一応、慎二とライダーとの関係には思い至っていたのか、士郎。それなのに弓道場探索を見落とし。セイバーを連れていないことで却って敵の不信感を煽る、って凛の理屈もちょっと苦しい。 定番的ロケーション、茜さす学校の屋上は手堅く使われていた。

『かしまし〜ガール・ミーツ・ガール〜』6.お嫁さんとお婿さん

兄:わざわざ主人公にハーレム状態での留保を宣言させる作品も珍しい。関係者が思い切った行動を取ってバランスが崩れるのを恐れたり、主人公の煮え切らなさに拠るんでなく、自ら動いた結果の選択。

『IGPX』17.白い雪

兄:ホワイトスノーの攻撃は、パイロット間の不和や補欠要員がいないというチーム・サトミの抱える不安要素まで顕在化させ、今シーズンの方向性を占うレースとなった。でも、ここでロケット・ジョージの復帰を持ってくるとは予想外の隠し玉。 次戦は対ヴェル…

『舞-乙HiME』19.宿命の17歳(^^;)

妹:あの名シーン再び、みたいな前作から観ている人にはうれしいサービスが。ミドリちゃんの方は引き続き永遠の17歳、にしたって事情が事情のようですが…。アリカの危機→次回につづく、が多い。 兄:荒野の古典的表現、画面を横切るよくわからない球体が使わ…

『ガンパレード・オーケストラ』18.夏への扉

兄:青の章初回。平和ボケもさもありなんといった風情の父島が舞台。三部作のまとめ的位置付けに持ってくるには随分呑気な出だし。白の章の明るい自己模倣といった印象からどう展開してゆくか。

『クラスターエッジ』19.大空への絆

兄:どうした目的か、野外で弁論を展開する一生徒。政治色の出し方が変にストレートだけど、その分厚い“友情”でバランスを取り、ベリルの熱い想いを垣間見せ、視聴者へのフックは周到だった。

『よみがえる空』6.Bright Side of Life(前編)

兄:ヘリの挙動でパイロットが交代したのが見て取れる程の操縦技量と、それを一目して察する同僚のプロフェッショナル振り。めぐみの拙い運転との対比もわかりやすかった。 実家に戻り久々の自室ですることといえば…、靴下を脱ぐ一宏。よくわかっているなあ。

『交響詩篇エウレカセブン』42.スターダンサー

兄:今回はなかなかいい「つづく」だった。レントンの目に映るものが日本列島だとわれわれ視聴者はわかっているわけで、ここで、これまで視聴者の視点を代替することが多かった主人公レントンとの間に認識の差が生まれ、彼と違う種類の衝撃を受けるわけか。…

『ふたりはプリキュア Splash Star』2.パンパカ歓迎会は嵐の予感!

兄:2話目にしてファーストネームへの移行。プリキュア第8話「プリキュア解散!ぶっちゃけ早すぎ!?」が屈指の名エピソードだっただけに、軽い印象を受けた。2人の距離を詰めるに当って繊細さよりも明るさを取ったのは、若干対象年齢を下げた所為?姉妹とは…

『BLOOD+』18.エカテリンブルグの月

兄:知恵の輪、ジグソーパズル、マトリョーシカと繋げたのは面白かったのだけど。最後は単にご当地ものか、スベルドロフスク51の構造だとか隠された秘密の暗示だったのか。今回は小道具だけでなく、各種ギミックの描写にも凝っていた。 しかし、ジュリアさん…

『地獄少女』18.縛られた少女

兄:結末の救いの無さの割りには、依頼者にもターゲットにも間の抜けたとこが。 生後数日の子犬の死体をお風呂に浮かべるカットなんかは、放送局によってはチェック入りそう。くじらの怪演も効いていた。

『ノエイン もうひとりの君へ』17.マヨイ

兄:原画に松本憲生。バトルシーンの乗り物すり抜けやカラスの変わり身の術がカッコいい。マントのなびきで高速移動する黒い影に動きのベクトルを発生させるのも巧いなあ。日常カットではシャングリラ人の“いる”風景ってのが非常に面白かった。 あと、市電車…

『Fate/stay night』6.魔術師二人<後編>

兄:士郎のヒーロー願望が行き過ぎていて、少年マンガの主人公レベル。これは狙っているんだろう。如何に士郎を絶命させず、サーヴァントの強力さを演出するか、自然な形での両立はなかなか難しい。 慎二らしき人影を目にしたのを、さっぱりと忘れてしまうの…