2005-09-01から1ヶ月間の記事一覧

『タイドライン・ブルー』11.メタセコイア海戦 12.ブルー(終)

兄:舞台背景に比して随分と暢気なラストだった。キールの単純さが最後まで無垢や純粋さと読みかえられなかったので。 16歳にして経産婦ヒロイン、イスラという設定がなおざりになってしまったのも残念。初回でのインパクトは十二分だったが、その後は年の離…

『極上生徒会』26.今日も極上日和(終)

兄:極上。それ以上でもそれ以下でもない最終回。そりゃあ奏たちも学園から離れないし、迷惑な求婚者はやって来るよな。成長や社会化という定番からの外し、ラスト近辺のみ神妙な顔つきで振る舞いがちな他作品へのアンチテーゼと読むか。これが脚本・黒田洋…

『GUN×SWORD』13.夢の途中

兄:線路上を歩きながら夜明けの光に照らされるヴァンとウェンディ、でそのままEDへ突入。10〜13話まで非常によく出来た一つのエピソード。敵の陣容を明らかにする一方、思想的背景の実態やその具体的目的は伏せたままというのが思わせぶり。ヴァン、レイが…

『かみちゅ!』12.ちいさな一歩で(終)

妹:大勢を巻き込んでのゆりえ様のバレンタインデー告白大作戦で締め!名前のない子も含めて女の子たちが可愛すぎて、泣けた。授業中にまわす手紙の折り方とか、クッキング時ゆりえがエプロンではなくて割烹着着てたとか、とにかくたくさんの細かいこだわり…

『奥さまは魔法少女』13.あなたがそこにいる、ということ(終)

兄:作品内で扱うテーマとその道具立てには組み合わせの妙はあった。類型的な意匠で入りやすさと、対する作り手の距離感示すという。それはタイトルにも表れているとは思う。 詰まる所、各メインキャラの抱える諸要素が表面的なリンクにのみ止まってしまった…

『創聖のアクエリオン』26.世界のはじまりの日(終)

兄:合体を突き詰めるとビッグバンまで極まるという形而上的観念。もはや合体は概念となった。スケールの大きさに目を奪われてしまうが、扱いの差はあれどもディーバのキャラクターにはここ3話で見せ場を設けたことになる。一方堕天翅側はといえば悲惨なこと…

『交響詩篇エウレカセブン』23.ディファレンシア

兄:居心地の良い仮住まい。ビームス夫妻の態とがましくもある甘やかしが、こちらからすれば妙な距離感やむず痒さと映る。レントンと夫妻の共有する幻想が透けて見えるとも読めるのは、ゲッコーステイト内にある種の生々しさを見ているのかなあ。 用意された…

『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』49.レイ

兄:アークエンジェルの危機というどさくさに紛れてムウへと還るネオ、戦時の混乱に乗じてキラ、アスラン組と合流するイザーク、ディアッカ。高まったテンションで押し切る手法は流石。

『D.C.S.S.〜ダ・カーポ セカンドシーズン〜』13.アイシアの夏

兄:ようやっとアイシア自身から過去、未来が語られる。朝靄晴れて陽が射すまでの変化は演出としても明確で、その描写も凝ったものだった。 兄を巧みに誘導しつつアイシアの存在を疎んじる音夢は陽的、今は複雑な表情を覗かせるに止めることりが陰的な印象。…

『シュガシュガルーン』13.輝けハート!女王候補試験

兄:中間試験。同性のハートの価値は別基準での換算なのか…。それでも友情という回収の仕方でなく、好感度獲得を目的とするのがこの作品の面白いところ。

『ぺとぺとさん』12.プロジェクト・アケガラス

兄:バスタオルを巻いたまま体を洗いかねない作品のある一方、こちらは湯気。そのジャミングだけなら普通なのだけど、ぺと子の体質をここぞとばかり活用。こういうシーンの映像化は意義の一つだろう。

『スピードグラファー』22.オカネクダサイ

兄:サブタイトル命名に一風変わったセンスを見せる本作でも屈指の回だった。作画、演出も正しく支援。ここに来て一気に水天宮サイドへの感情移入度を上昇させられて、雑賀側ドラマとのバランスが崩れかけるほど。

『苺ましまろ』9.育ちざかり

兄:ダイエット話のオチは原作と違い、伸恵担当。視聴者視点入り口に加えて年長者、姉としての役割を負っているのが今回はとてもわかりやすかった。 伸恵のコーディネートが小学生組がセレクトしなそうな色彩で、久方ぶりに思い出した20代への設定変更に彩を…

『タイドライン・ブルー』10.別れ

兄:世界情勢とキールとの関与はどうもラストまですっきりとしないものになりそうな気もするが、その反面イスラを交えた兄弟の関係は面白くなっている。大状況と、それに相似させた人間関係。両者の距離を埋めるほどの話数が用意されていないのが残念。 妹:…

『極上生徒会』25.その声は風にのって

兄:これは確かにラス前っぽい。パロディーであると開き直ってパターンの踏襲をしゃあしゃあとこなせるのは強みだ。突き抜け具合が今一つでも作品世界の味となってしまうのも含めて。りのが母親から受け継いだ能力も主人公パワーを諷したものとも受け取れる…

『かみちゅ!』11.夢色のメッセージ

兄:絵コンテ・演出 山下 祐、作監は薮野 浩二。これは傑作では。大晦日も正月も外して*1だらけた、それでもどこかお屠蘇気分の残る1月4日の空気感の再現に注力するという目の付け所が素晴らしい。 周りの人間を動かしたり、ちょっとした神通力を使ったりと…

『GUN×SWORD』12.帰らざる日々…

兄:一気にキャラクターを増員させたゾネット編に入ってから舞台設定も利用した立体的な構成が面白い。その構成上の場面転換のためにキャラの行動が作為的になってしまうのが、増員の弊害と言えば弊害かもしれない。 今回いよいよカギ爪の男までもがその姿を…

『創聖のアクエリオン』25.決戦!!アトランディア

兄:トーマさまの語る過去の真相部分は相対的に若干たるくなってしまったけど、ロボットものクライマックスとしては上々。音翅の使い捨てはちょっと勿体無いかな。 こうなると最終回1話で語り切れるかどうかに係ってくるが再転生エンドか? 妹:アクエリオン…

『奥さまは魔法少女』12.心に生きている、ということ

兄:評議会の手の平を返したような寛容さ。教育、社会化との組み合わせは悪くはないけれども。裕貴からクルージェへの告白がちょっと唐突なのも、世界や人間との関わり方の一つとしての恋愛要素であって、それを主眼にするつもりはなかったことの証か。話数…

『交響詩篇エウレカセブン』22.クラックポット

兄:今回レントンの心を捉えた、食べる為の戦いという視点。ホランドへの憧れ同様、尤もらしい語り口に飛びついてみては期待を裏切られ、結果相対化していくんだろうか。 久しぶりに“「あたためますか?」じゃない声”を掛けられたというレントン。都市生活者…

『ふたりはプリキュア Max Heart』30.頑張れルルン!未来を紡ぐ光の力

兄:ルルン、パワーアップアイテム化の回。ルルンの子ども描写は都合の良い印象も残るけど、力を獲得する目的とその源は一貫性があって迷いはない。ミラクルコミューン、ハーティエルブローチェ本編登場からCM投入は何時もながらのタイミングだった。

『D.C.S.S.〜ダ・カーポ セカンドシーズン〜』12.初音島のWスター

兄:アリスの内情を仄めかし程度で済ませているので、まどかとの重ね合せが中途半端だったり。これは不親切というより、原作ゲームプレイ済視聴者への配慮と考えた方がいいのだろうな。アイシアとの絡みは未プレイ視聴者の視点確保としても機能しているのだ…

『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』48.新世界へ

兄:あのプロパガンダには流石に唖然とした。あれは劇中でもアニメーションという扱いでいいんだよな。ロゴスへの敵愾心の象徴から世の不平等を一身に背負わされSDキャラ変換され、とジブリールも死後こんな弄られ方をするとは想像だにしなかったろう。

『ぺとぺとさん』11.『いもてん』お試し版

兄:同居していたことがそれほどドラマとして機能していないのに満福寺への引越しといわれてもなあ。今回のいもてん然り、作品内催事の不出来さは狙ったものであるからいいとして、その不興さが波及しているようにみえるのは拙い。 ストーリーに文句言っとい…

『苺ましまろ』8.お祭り

兄:お祭りにいくまでの室内ショートコントがどうしてもちぐはぐで水増し分に感じられてしまう。お祭りに行くまでのエピソードで1本仕上げてしまうならそれでもいいんだが。 美羽のボケに許可申請や防災上の理由を挙げる役員、固まってしまう露店のおじさん…

『スピードグラファー』21.総理の朝食

兄:豪奢な料理が美味そうに見えないのは演出的判断だったのかどうかはわからんが、クリーチャー化する首相との相乗効果により至当となった。そして、やはりこういう作品の肝はヘリだ。

『タイドライン・ブルー』9.新しい地図

妹:今回、何度も掴まれていたキールの後ろ髪ですが、自分で結んでるのでしょうか。…それってなんか良いかも。三つ編ではないんですよね。賭け好き船長VSキール。こちらの要求を呑んでもらうためには、こちらもそれ相当のものを賭けねばと、ジョゼも協力。な…

『極上生徒会』24.あなたに会いたくて

兄:奏会長突然の退学に揺れる極上生徒会。体育祭目前でのアクシデントはかなり作為的だ。 宮神学園最大の危機に一致団結、神宮司家へと向かう一行というラスト、バス車内の演出は緩すぎて何だか呆気に取られた。この作品の気分には慣れた積もりではあったが…

『かみちゅ!』10.ふしぎなぼうけん

妹:ゆりえは出雲で行われる神コンに参加するため1ヶ月限定の出張転校。神様にも結構行事があって大変だなぁ。出雲ではゆりえの扱われ方がかなり違い、名前も様付け、教室の席まで神様仕様です。自分とこの中学では、神様としての特別扱いも特にされてなか…

『GUN×SWORD』11.さよならのありか

妹:ウェンディ、兄と再会。追いかけたまま帰ってこないウェンディを探すヴァンとジョシュアですが、この2人だけじゃ締まりがないというか。一生見つけられなそう。 兄さんはカギ爪側に付いたか。行方不明の兄を探すために旅に出た妹、しかしかつて妹を守る…