『恋風』12.陽炎(終)

ちっちゃい耕四郎&七夏

  • 兄:綺麗なエピローグだったのでは。多くを語らず、2人だけの電車内、夜の海、閉園する遊園地と、意図的な舞台が効果的だった。両親にも謝罪し、職場を去った兄、友人と距離をとる妹。ラスト、それぞれの帰る先は何処か。
    シリーズ全体としてはやはり前回がターニングポイントで、自分としては実際タブーを犯して本格的に世間に背を向けるよりは、自身の気持ちに振り回されている展開の方が好みだった。原作にはまだまだ期待してます。
    で、リアルに兄をやっている者として。佐伯家のような事情があればない話でもないか?と。「君らのいる場所は、僕らが○年前に通過した場所だッ」という箇所も無きにしも非ずかな?と。インセストタブーとかセンセーショナルなもんではないにせよ。勿論、七夏と妹を混同しない程度の節度はありますよ。語りすぎるのもアレなのでこの辺で。さ、千鳥さんにお裁きを受けますか。
  • 妹:「心中するの?私はどっちでも」「とりあえず帰ろう」七夏がどこまで本気なのか。
    今になって若い女子の気まぐれなのではと思えてきました。麻疹のようなものなんじゃないかと。アニメしか見てないせいでしょうか。耕四郎の想いは伝わるんですけど。
    兄のほうは、一夜の過ちで女の子を妊娠させてしまい焦りまくる男状態なのに。女は強い!
    割と好きだった双葉ちゃんが本気で「アレに近付いてはならぬ…!」と怯えていたのが印象的でありました。いつもは明るい子なのにー。
    この二人の行く末を考えるととても切なくなる。とにかく心中なんてしないで頑張ってもらいたいです。いけるとこまで。
    原作はまだ続いてるそうですが、どう転ぶのが『恋風』らしい終末なのか。予想できないなぁ。
    やっぱり私たちとは違いすぎる兄妹のカタチでした…。