『マリア様がみてる〜春〜』13.パラソルをさして(終)

  • 妹:祥子さまは欠席、黄薔薇姉妹は部活、多忙の山百合会。そこで瞳子ちゃんにヘルプを頼むが祥子さま欠席の理由はわからないまま。
    そんな時校内放送で呼び出された祐巳。相手は元・赤薔薇さま蓉子さま。
    「祥子を助けてほしい」と連れて行かれたのは祥子さまのお婆さまの家。お婆さまを亡くした祥子さま、蓉子さまでも助けられなかった。救いの手を差し伸べたのは妹・祐巳。ここの気合の入った演出は魅せられた!いきなりの告白には悲しみのあまりお姉さま気が?と思ってしまいましたが。
    ラストで弓子さま思い出のパラソルをさす二人。そこで今回のタイトルを大きく出したのが良かったです。
    で、なぜ弓子さまのパラソルを祥子祐巳がさしていたのか。もしかしたら弓子さまは昔の自分と、二人を重ね合わせて見ていたんでしょうか。
    弓子さまと祥子のお婆さまはついこの前までの二人のように分かり合えないまま別れてしまった。でも二人は分かり合うことができたわけで。あなたたちなら大丈夫ねという思いでこのパラソルを二人に託した。と考えてみました。
    そしてこのパラソルは代々の紅薔薇姉妹伝説のアイテムとして受け継がれていく…?リリアンって因縁がたくさんあるよなぁ。
    いとしき歳月以後原作を読み止めたままなので続きを読みたくなってきました。
    もちろん、再びアニメでもお会いできることを信じて。
  • 兄:柏木さんはやり過ぎだと思った。笑いを誘ってしまう程の格好よさとでもいうか。そうした描写−ラストで薔薇が咲いたり−は少女漫画世界のパロディーと感じられてしまって視点が引いてしまう。
    一方、やはりこの作品は“手アニメ”だと最終回にして再確認。「スカートのプリーツは乱さないように、白いセーラーカラーは翻らせないように、ゆっくりと歩くのがここでのたしなみ」であるから大きな演技よりも手の所作が活きてくる。コミュニケーションの道具としても最適だし、絡ませ方にも拘りがある。
    全ての宿縁はリリアンにあり、といった閉じっぷりにもう少し浸っていたくもあるけど、今日のところはごきげんようと言っておきます。