『桜蘭高校ホスト部』26.これが俺たちの桜蘭祭(終)

  • :絵コンテ、演出は五十嵐卓哉監督。レイアウトの一つ一つが決まっていて美しい。ハルヒと環、空中で身を寄せ合うまでの描写は「エウレカセブン」を髣髴とさせる絵作りとも感じさせ、大変良い出来だった。最終2話のゲストキャラ、エクレールのキャラ描写も気が利いていて、単なる悪役からの脱離を芝居一つで見せたのは上手かったな。
     セレブの子息が集う高校の型破りな部活動という舞台や、自覚的な振る舞いをしてみせる各キャラの外面・反対に思春期らしい不安定さを持った内面。これらをアクセントの付いた演出で見せていくスタイルが上手く回っていたシリーズでした。脚本を榎戸洋司が全話担当した点も、積み重ねを活かせた大きな要因でしょう。