『よみがえる空』5.必要なこと

  • :本の帯で痛みやすいのは、両隣の本を棚に抜き差しする際に擦れる、表紙と裏表紙にかかってる箇所だよな。今話一リアリティを提供していたのは「10年前の和久井映見」だったという。上役の謎掛けのような言葉から一見遠回りとも思える訓練開始、本質探しへの構成は石塚運昇つながりで「創聖のアクエリオン」を連想したが、これは余談。
     訓練中の一宏に書店営業回りをするめぐみの様子を重ねるのは、一般性のある仕事論に還元する意向でしょう。精神論寄りに振れ過ぎてしまうと辛いとこだけど、「必要なこと」を台詞で語るような真似はしない。で、そのための救助活動なのだが、主人公の行くところ要救助者あり、とこれはこれでリアル志向の障害に。非常に意地の悪い見方だが。