『Fate/stay night』11.鮮血神殿

  • :付け焼刃の特訓では勿論ライダーに太刀打ちできず、ピンチに陥る士郎。セイバー召喚からマスター同士、サーヴァント同士の対決に移行する流れで単なる後方支援型バトルとの違いに触れる。空間の描き方や色調で、学校が今話サブタイのような禍々しさを帯びた場所に。
     ただ、慎二の病的な様子や抱えたコンプレックス、聖杯戦争開戦前の士郎との関係の説明が不足しているので、見え透いた罠にわざわざ出向く士郎の心情はよくわからん。そういった視聴者側の疑問がそのままセイバーの問い詰めに置き換えられていて、2人の実質的な契約で有耶無耶になった感も。
     セイバーや凛がヒロインでありながらも士郎の才能を開花させる師でもある、というのが面白い作りかな。

関連?リクィド・ファイア 赤松健論 補論2:『拳児』、『史上最強の弟子 ケンイチ』との比較
  (1/2)http://www1.kcn.ne.jp/~iz-/man/akamatsu/horon02a.htm
  (2/2)http://www1.kcn.ne.jp/~iz-/man/akamatsu/horon02b.htm